水野雄介さん

水野雄介さん

「早川町が好きだ!」っていう人が増えてきている

移住した年
2011年(インタビュー年:2019年)
早川に移住したきっかけはなんですか?

 大学を卒業したら山梨に戻ってきたいと思っていたところ、祖父母の住んでいた薬袋(読み:みない)集落の家の跡を継ぐ人がいなくなって、早川町のほうに住む気があるなら、町役場の採用があるから受けてみないか、と祖父に言われて試験を受けたのがきっかけでした。それまでは全く考えていなかったのですが、もともと中学生くらいの時ぐらいから早川町はいいなってぼんやり考えていたところもあり、もしそういう機会があるなら住んでみようかなっていう風に思って移住しました。

早川に移住して良かったなと思う事はなんですか?

 夜静かなことですかね。ダンプとか通ってもそこまで騒音とか無いですし、空気もいいです。僕は車を運転出来るので、不便とはあんまり感じないですね。移動時間もラジオを聴いてみたりと楽しむようになったので、新しいことを発見できてるなっていう感じで、移住前とは意識が変わりました。

子どもたちの様子はどうですか?
生活の中で大変に感じる事はありますか?

 やっぱり実際に来てみると理想とは 違いますね。よく言うスローライフとか、田舎でのんびりしたいなっていう風に思っていたんですけど、全然のんびりできなくて。多分都会のほうが自分のために休日とか使えるんじゃないかって思います。ここにいるとどうしても頼りにされるので・・・水道が調子悪いとか、電気柵が壊れているとか、何かあると声がかかって、出ていくことが多いですね。(※早川町では、水道を含め、集落インフラは集落ごとに住民が維持管理していることが、ほとんどです)
 旅行が好きなので、土日どっちも空いてるときはどこか旅行に出かけるんですけど、あんまり土日どっちも空いているっていうのは少ないですね。冬になると多少自分の時間も持てるんですけど、春から秋にかけては 集落の行事もたくさんありますし、役場職員ということもあって出ざるを得ないので・・・今は合間を見つけて、みたいな感じになっています。

今後の目標などを教えてください。

 最近、町内でも「早川町が好きだ! 盛り上げたい!」っていう人が増えてきているんです。なので、その盛り上がっている現状を維持しながら、小さくても活気がある町になればいいなぁとは思います。志がある人がいれば、役場としてもお手伝いしたいですし。最近は早川町がメディアに取り上げられることが多く、注目されているのを生かしたいなと考えています。県内では小菅村が新しいことをやっているというイメージがあるので、取り入れられそうなことは参考にしながら、面白い企画とか考えていけたらなと思っています。

これから移住をお考えの方達へのメッセージをお願いします。

 僕もまだ移住してきて10年もたっていないので、まだまだメッセージなんて言えないですけど・・・やっぱり溶け込むことが大事だと思います。移り住む前のイメージとは、来てみると多少ずれがあるのは仕方がないことですし、避けられないと思うので、それを受け入れながら徐々に慣れていこう、という気持ちを持つことが大事だと思いますね。無理に一生懸命やって慣れようとするんじゃなくて、自分のペースでと開き直ることも大切だと思います。  あとやっぱり、田舎はいいですよ。田舎の人は一度心を開けばとても親身になってくれますし、静かで緑があって。人間として、本能的にいいんじゃないかなって思いますね。朝起きて空気が澄んでいますから。とてもいい環境だと思います。

水野雄介さん