清水さおりさん

面白そうだからって来てもらえるのが一番いい
- 移住した年
- 2016年(インタビュー年:2019年)
- 早川に移住したきっかけはなんですか?
職を求めて移住をしましたね。嫁ぎ先が、もともと南アルプス市で農家をやっていたんですよ。兼業なんですけど農家がメインでやっていたんですね。それで農家として10年やったんですけど、なかなか大変で、これは〝おうち〟が立ち行かなくなるぞ、と。じゃあどこかで仕事を探しましょう、ということになり、慶雲館に求人があったので、そこで働くためにUターン移住として帰ってきました。
- 早川に移住して良かったなと思う事はなんですか?
息子が後からこっちに来たんですけど、来て正解でした。南アルプスに住んでいた時は特別目立ちもしない、やりたいことがいっぱいあってもうまく表現できない、みたいな感じの子だったから。その点、早川は人数が少ない分、かえって全員の個性を認めてくれるので、伸び伸び生活できていたと思います。そういった環境の中ってこともあって、息子は早川町に来てから勉強も運動も一生懸命するようになって、本人にもよかったと思う。
- 子どもたちの様子はどうですか?
早川での生活が、とても気に入っていました。今は高校進学で町外に出ちゃってるんですけど、息子自身も早川に帰ってきたいと言っていました。
- 生活の中で大変に感じる事はありますか?
不便だとは思いますね。例えば買 い物とか、病院とか。用事を足すために、なんでも1日がかりになっちゃうから大変ですね。あと思ったよりストレスだったのが、シカが多いところです。車の運転に余計な気を張るのがめんどくさいなって思います。町の至るところで、シカにぶつかっちゃって車がへこんだとか話題があります。みんな、1年に一回くらいはヒヤッとしていると思う。シカだけじゃなくて山の動物がすごく増えちゃったんで、これは怖い部分ですね。
- 今後の目標などを教えてください。
私は普段の勤め以外に、奈良田の「盆踊り 復活祭」の実行委員長をやっているんです。だからでもあるんですけど、盆踊りを長く続けましょうっていう目標があります。盆踊りの演目にもなっている奈良田の民謡や踊りが、無くなってしまわないように、残していきたい。これまでも、せっかく地元で力を入れてきたことだし、長くやっていれば誰かしら興味を持ってくれるだろうし、それが盆踊りが続く理由になればいいかな。
- これから移住をお考えの方達へのメッセージをお願いします。
いろいろな理由があると思うけど、皆さんには、ここが面白そうだからって来てもらえるのが一番いいかな。そして移住を考えている方は、よく下調べして、考えてみて、そして決めたらパッと行動するということですかね。あと、やっぱり季節ごとに一回は来たほうがいいと思います。早川町は全体的に山の中なので、夏良くても冬の雪かきに耐えられるかとかね。早川に住むのにお金はいらないですが手間はかかります。なので、不便を面白がってくれたら、なおいいです。