手塚さんご家族

手塚さんご家族

良いところは受け継いで、悪いところは若者達で発展させたい

移住した年
2016年(インタビュー年:2019年)
早川に移住したきっかけはなんですか?

(奥さん)まず、甲府だと車の通りが激しすぎて子どもを遊ばせられないっていうのがあって。うちは子どもが5人いて、見たらすぐ納得できると思うんですけど、元気いっぱい過ぎて絶対轢かれると思って。(笑) 車が少ないとこで、山とか自然の中で育てたいなっていう思いがあったのがきっかけ ですね。

早川に移住して良かったなと思う事はなんですか?

(奥さん)小学校でも生徒1人1人に目が届くから、すごいありがたいなって思いますね。一番下の子は同級生がいなくて少し可哀想かなって思うんですけど、長女のように生徒5人に先生1人とかだと本当に目が行き届く感じで、勉強も丁寧に教えてくれるし個性を伸ばしてくれます。

(だんなさん)自分は山の事が好きなので、ここでの暮らしはうってつけだなって思います。好きな事尽くしでやっていけますね。あと、元々小さい頃から早川町に来て山に入ったりしていたし、出身地も田舎の付き合いがしっかりあるところだったから、例えば共同の草刈りとか、地域の事をやるっていうのも何の違和感もなくて。当たり前のことだと思っているから、壁とかは感じなかったですね。

子どもたちの様子はどうですか?

(だんなさん)他の子達は「早く行こうよ!」みたいな感じだったけど、最初、次男だけがちょっと「行きたくない」っていう反応でした。甲府にいる時は、次男がちょうどスポーツが楽しくなってきた時期だったから。でも早川に来たら、次男が一番楽しんでますね。(笑) 
 一番変わったのは次男ですね。甲府にいた頃、学校で少しトラブルがあったんですけど、早川の先生に出会ってから、成績も伸びて、すごい変わったなって。

(奥さん)何しろこっちの先生がすごくいい先生で、だから次男は早川に来てその先生に会ったことによって、自分を見せらたというか、自分自身で自分を伸び伸びさせられるようになったんですね。

生活の中で大変に感じる事はありますか?

(だんなさん)仕事面では、引っ越してからの一時期、半年くらい仕事がガクンと減りましたね。屋根の修復とか建築関係の仕事してるんですけど、「来てほしいけど遠いから悪くてね」って皆が声をかけづらくなったみたい。甲府に住んでた頃は頼みやすかったけど、遠くなって経費とかの問題をすごく気にしてくれたんですね。「全然いいよー」って答えているうちに、徐々に改善していきましたね。

今後の目標などを教えてください。

(だんなさん)町内の同世代の仲間達で思ってることがあるんだけど、もっと人が入りやすいような、若い子達もついてきてくれるような事をしたいかなっていうのが、目標として1つ。上の世代がやってきたことを、良いところは受け継いで、悪いところは排除して、若者達で発展させていきたいですね。

(奥さん)それと早川で生まれた子達が残れる場所を作ってあげたい。残ってくれる子がいて何かをやり始めたら、そこに興味を持って、早川に来てくれる子が新たにいるかもしれない。古屋集落はもちろん、全体的に早川町ってすごく良い所で、その良さをもっと分かって貰えたらなぁって、しょっちゅう思ってますね。あとは猿に食べられない畑を作りることかな。(笑)

これから移住をお考えの方達へのメッセージをお願いします。

(奥さん)早川町に一回来て、住んでみたらって思いますね。嫌じゃ帰ればいいし、って感じで。(笑) 住んだら楽しいので。楽しさを見つければどこでも楽しいと思います。

(だんなさん)住んでいた甲府とか、街中と生活が全然違って、コンビニとかがすぐ近くにないので、モノが当たり前のようにすぐに手に入る便利さはない。色々な場面で不便だなって思うところが出てくると思うんですけど、この不便さをどう生かすかを考えることで、段々不便に感じなくなるはず。ここの暮らしが自分の成長に活かせるかなって思います。

巧さん めぐみさん